三陸ブルーラインプロジェクト SANRIKU BLUELINE PROJECT三陸ブルーラインプロジェクト

三陸ブルーラインプロジェクト

2024年 タイルアートワークショップ スタート!!

市民の「街を明るくしたい」という声から、三陸ブルーラインプロジェクトは始まりました。
「3.11の教訓を、どうすれば、子孫へ伝えてゆけるだろうか?」という問いに、
私たちは子どもたちと創ったモザイクタイルで防潮堤を彩り、
災害の記憶を刻み込もうと思い立ちました。
今回の展示は1年間を予定しています。
子どもたちとアーティストが三陸の防潮堤をタイルで彩ります。


2024年
防潮堤展示
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・展示期間
 2024年3月11日〜2025年3月2日
・展示場所

サンアンドレス公園防潮堤
〒022-0002 岩手県大船渡市大船渡町笹崎

三陸ブルーラインプロジェクト
三陸ブルーラインプロジェクト
三陸ブルーラインプロジェクト
三陸ブルーラインプロジェクト
三陸ブルーラインプロジェクト

助成:岩手県令和5年度被災者の参画による心の復興事業費補助金補助事業
主催:一般社団法人三陸まちづくりART
共催:三陸国際芸術推進委員会、東北大学災害科学国際研究所みちのく震録伝

協賛(五十音順):(株)リプロ、玉川窯業(株)、(有)藤原組、(株)明和土木、さいとう製菓(株)
協力(五十音順):(一社)大船渡青年会議所、及川冷蔵(株)、大船渡市市民活動支援センター、大船渡商工会議所、大船渡西ロータリークラブ、ガガニコ食堂、(株)海楽荘大船渡温泉、(株)サクラダ大船渡プラザホテル、(株)スリーピークス、(株)バンザイ・ファクトリー、(株)マイヤ、釜石まちづくり(株)、鎌田水産(株)、国際ソロプチミスト大船渡、災害公営住宅川原アパート自治会、(社福)大船渡市社会福祉協議会、衆栄商事(株)、首都圏さんりく 大船渡人会、東急建設(株)、(有)システム・ラボ

事務局:みんなのしるし合同会社 Tel 0192-47-5123. FAX 0192-47-5125 mailto:minna@mi-kuni.com

あの日々を忘れないために 祈りと希望を繋ぐ。

東日本大震災から12年、
あの日は遠ざかり、
当時を知らない
子どもたちも増えてきました。

だけど、
その記憶は薄れさせてはいけない。

子どもたちと創った
モザイクタイルで防潮堤を彩り、
災害の記憶を刻み込もうと
思い立ちました。

まずは大船渡から、
三陸をアートで繋げたい。

\ 三陸ブルーラインプロジェクトとは /

地域創生と、
持続可能な防災教育のための
アートプロジェクトです。

岩手県大船渡市を中心に、美術家を招き、地域の小中高校生や一般市⺠を対象としたワークショップを行いながら作品を製作。
それを防災教育の重要性が高いスポットに永続的に展示し、未来の子どもたちに震災の記憶を語り継ぐ役割を担います。また、山側*と海側との往来を促すことで、地域に住む人々の交流の場と、にぎわいの創出を図ります。今後も全てのタイルを丁寧に保管して、永久的な展示を目指します。

(*震災以降、防潮堤から居住地までの約400m は人が住めない地域となりました。防潮堤の展示を歩くことで、海が見える場所まで辿り着けます。海がこんなに近いことが実感できるんです。)

どうして?タイルアートを選んだか?

様々な人が携わることができる!!

三陸の防潮堤全体を巨大なキャンバスととらえて、長い歳月をかけて創造できるよう劣化の少ないタイル*を選びました。

誰もが気軽に参加できることも、タイルアートの特徴です。

(*タイルは、塗装がいらず、素材の力だけで約40年という長い耐用年数を発揮します)

作業中の様子

コンセプト
CONCEPT

ウォールアートで伝える・つなぐ・祈る。 [伝える]津波の脅威や、命を守る地域の教えを未来の子孫へ伝える [つなぐ]地域に暮らす人々や子どもたち、旅行者や、かつて支援をいただいた方々とつなぐ [祈る]命の尊さ、海や自然への畏怖と感謝、未来の豊かさを祈る

ごあいさつ

【生と死の間で生き残った方々と歩みたい】

初めまして、三陸ブルーラインプロジェクト代表のまえがわじゅうじろうです。私は、2012年に被災者の証言を聞き取る国の取材員として大船渡を訪れました。取材を通して、復興に取り組む地域の人のエネルギーにびっくりしました。「自分のことはいいがら、(みんなのために)おらほで、がんばっぺし」という気概が地域の皆さんから溢れていました。私は、この人たちと歩みたいと思いました。そして、意を決してこの地に移住し、災害×アートを発信する会社”みんなのしるし”を立ち上げたんです。今も大船渡に住み、大船渡の方々と共に歩んでいます。

三陸ブルーラインプロジェクト代表 前川十之郎 三陸国際芸術祭ディレクター

【震災から12年目へ】

移住してから10年以上、瓦礫の中から変わりゆく街を見つめてきました。大船渡駅前に海抜7.5Mの防潮堤が建設され始め、2017年には大船渡駅周辺にも新たな街”キャッセン”が建設されました。もともと住宅地や商店で賑わっていた駅から海までの区画は、人が住めない商業地区となりました。キャッセン街区の店主には、取材の時にお世話になった人も多く、「防潮堤が高くなり街が暗くなった」とか、「海が見えないから津波が来てもわからない」など、たくさんのお話を聞きました。地域の方々の「支援してくれた方々にまた大船渡に来てもらいたい」という想いと同時に、「3.11の津波はこの防潮堤よりも2メートルも高かった。より高いところに逃げねばなんない」ということを子どもたちに伝えたいという願いを背負い、1000年後の未来に、地域を超えて三陸全体を繋げるため、本プロジェクトを立ち上げました。

前川十之朗 プロフィール

福井県出身。みんなのしるし代表、演出家、プロデューサー、三陸国際芸術祭ディレクター、元東京大学協力研究員(2012~2014)、元防災科学技術研究所委託取材員(2012)。1987年から、音楽家としてフォーライフレコードなどに所属し多くの楽曲を発表。演出家として2010年ベルリン市の助成を受け渡独。2012年3月に帰国後、三陸沿岸に入り防災科研の取材員として被災者を取材。それら証言をもとに創られた舞台“いのちてんでんこ”は、現在も毎年約1万人以上の子どもたちに観劇されている。

活動メンバー

本間理子

地域コーディネーター みんなのしるし

本間理子Honma Riko

北海道中富良野町出身。舞台制作・イベンター。
いわてお試し居住体験事業を利用し2022年12月から大船渡市に住み始め、地域について学びながら過ごす。思いを汲み取り、繋いでいきたい。

千葉隆治

株式会社キャッセン大船渡 まちづくりプロデューサー

千葉隆治Chiba Ryuji

岩手県大船渡市出身。
岩手県内の地方新聞社に20年務め、震災直後は大船渡を取材。震災10年を節目に古里に戻り、ブルーラインプロジェクトを展開する防潮堤が目の前にあるまちづくり会社で勤務。

柴山明寛

東北大学 准教授

柴山明寛Shibayama Akihiro

静岡県出身。
東北大学災害科学国際研究所災害アーカイブ研究分野准教授。震災アーカイブプロジェクト「みちのく震録伝」 に従事し、自主防災組織育成、震災の復旧復興支援、南海トラフの防災対策、災害記録・記憶の伝承、防災観光 に繋げる研究を行っている。

臼山小麦

大船渡市地域おこし協力隊 隊員

臼山小麦Usuyama Komugi

長野県松本市出身。
旅の途中で魅了された大船渡に新卒で移住し、起業。大船渡の認知拡大やICT利活用の推進に向けて、日々活動。多様な声に寄り添い、発信していく。

<サポーター>(五十音順)
今井泰子  主婦、東京藝術大学 大学院卒業
木下雄太  大船渡市民活動支援センター/大船渡まちもり大学
佐藤典之  映像作家、みんなのしるし合同会社
種坂奈保子 デザイナー、京都市立芸術大学卒業、陸前高田ほんまる株式会社
濱口芽   美術家、京都市立芸術大学大学院卒業

プロジェクトが立ち上がるまでの軌跡や想い

プロジェクトが立ち上がるまでの軌跡や想い

実 績

2022 2023

今後の展望

5/26展示終了後、取り外した地域の方々の作品や支援者からいただいたタイルの全てを丁寧に保管して、長期的な展示を目指します。

作品の展示場所を沿岸の各市町村へ拡大し、地域外の方々や旅行者もウォールアートに参加できる仕組みを整え、三陸沿岸の交流人口の増加を促します。

また、タイル製造及びウォールアートの設置管理を地域の永続的な産業として育成し、世界中の誰もが、東日本大震災の教訓を学び、三陸のまちづくりを支援できる形を作っていきます。

大船渡から始めるこのウォールアートは、1000年後の未来にも大切に守り継がれる三陸のシンボルとして、距離を超え、時間をも超えて、人々の心をつなぎます。

今後の展望

アクセス
ACCESS

大船渡

岩手県大船渡市は、県の南部に位置し、岩手県陸前高田市や宮城県気仙沼市とともに三陸海岸南部(陸前海岸)の代表的な都市のひとつとなっています。
沿岸部は典型的なリアス海岸となっており、三陸復興国立公園のほぼ中央に位置し、自然を生かした景観や体験コンテンツを楽しむことができます。

2011年3月11日に発生した東日本大震災では、大津波の襲来により各所で甚大な被害が生じましたが、この類を見ない災害を乗り越え、市民一人ひとりが幸せを感じ、誇りを持てるまちとして再生するため、市民一丸となって復興に向け取り組んでいます。

大船渡
大船渡
大船渡
新幹線主要駅からの所要時間、東北自動車道からの所要時間、バス会社情報を記載
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